2020/10/20 13:42
コーヒーについての四〇〇字
「次の一口」
コーヒーには色んなタイプがあります。
例えば本を読んだり書き物をする傍らに置いてゆっくり楽しむもの。スウィーツや食べ物とのペアリングを楽しむもの。一口ひとくちじっくり味わいながら、向き合いながら堪能するもの。
TPOや、豆のクオリティなどに合わせて選ぶと、コーヒーとともに過ごす時間がより豊かなものになるでしょう。
今日のコーヒーはぜひ一口ひとくち向き合って堪能していただきたい。
ディオネル・チリト・コロンビア・ゲイシャ。
ゲイシャのクオリティが高いのは言わずもがななので、ここでは敢えて詳細なプロファイルには触れません。
完成したコーヒーをカップに注いで、立ちのぼるアロマを心ゆくまで堪能してから一口すすります。最初はほんの少しでいいかもしれません。
少し冷めて適温になったら、美しい液面が徐々に減っていく様を名残惜しく見つめながらも、次に現れるフレーバーへの期待から、飲み進める手を止めることができない。
そんな葛藤を抱きつつ、なるべくゆっくり、冷めきるまで持ちこたえるように最後の一口を飲み干すと、その一口が一番おいしいことに驚きます。
あなたは空になったカップの底を見つめて、次の一口に想いを馳せる。
そんな飲み方をおすすめします。